通称「黒い金」として知られるロジウムは、白金族金属の中で最も資源量と生産量が少ない金属です。地殻中のロジウム含有量はわずか10億分の1です。「希少なものは貴重」という諺にあるように、価値という点ではロジウムの価値は金に決して劣りません。世界で最も希少で価値の高い貴金属とされており、価格は金の10倍にもなります。このように、100kgは決して小さな量ではありません。
貴金属ロジウム
では、ロジウム粉末とグラスファイバーにはどのような関係があるのでしょうか?
ガラス繊維は優れた性能を持つ無機非金属材料であり、電子工学、建設、航空宇宙、輸送といった主要分野で広く利用されていることは周知の事実です。その製造工程には、非常に重要な工程である伸線工程があります。伸線工程では、原料を窯で高温でガラス溶液に溶解し、多孔質のブッシングを素早く通過させてガラス繊維ストランドに引き伸ばします。
ガラス繊維延伸に使用される多孔質ブッシングのほとんどは、白金ロジウム合金で作られています。白金は高温に耐えることができ、ロジウム粉末は材料強度を補うために使用されています。液状ガラスの温度は1150~1450℃です。耐熱腐食性にも優れています。
ガラス溶液を漏洩板を通して引き抜く工程
プラチナロジウム合金ブッシングは、ガラス繊維工場では非常に重要かつ一般的に使用されている生産手段であると言えます。
投稿日時: 2022年10月8日